事例紹介

工業用洗浄機・洗浄剤

臭素系洗浄剤の代替(1-ブロモプロパンの規制)

解決すべき問題点

臭素系洗浄剤、臭素系洗浄溶剤の毒性への懸念から、世界的に規制強化が進んでいる。日本でも2024年4月1日より管理濃度の基準値として0.1ppmが義務化された(1-ブロモプロパン:8時間濃度基準値の設定)。電子機器製造を営む同社では、同規制への対応及び職場環境の改善のため、代替洗浄剤の検討を開始した。代替洗浄剤には、低毒性、安全性、臭素系洗浄剤使用時と同等の仕上り、コスト対応などの仕様が求められた。

取り組みのプロセス・苦労した課題等

現行の8時間平均許容濃度の測定を実施し、許容濃度を大幅にオーバーしている事を確認。従業員の安全を考慮し、現行洗浄剤の切替を決定した。当社より、対象ワークが電子機器であることを前提に、水系洗浄剤を除外して炭化水素系洗浄剤、フッ素系洗浄剤を提案。洗浄テストでは炭化水素系洗浄剤、フッ素系洗浄剤いずれも結果良好だった。その後、炭化水素系洗浄剤とフッ素系洗浄剤のイニシャルコスト、ランニングコスト及び安全性を比較した。

最終的な解決策と顧客のベネフィット

炭化水素系洗浄剤について、ランニングコストは安いがイニシャルコストがかかる上、引火性がある。一方、フッ素系洗浄剤について、ランニングコストはかかるが、安全性が高い。同社との打合せに基づき、安全性重視してフッ素系洗浄剤を最終提案。同社での検討の結果、フッ素系洗浄剤を導入する事に決定した。現行洗浄剤からの切り替えにより、懸念された法規制対応、低毒性・安全性の向上、従来と同等の洗浄仕上りが達成された。

●フッ素系洗浄溶剤『AMOLEA AS-300 』 製品ページ
https://www.kyokutos.co.jp/product/list/tabid/458/pdid1/62/Default.aspx

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