解決すべき問題点
プレハブ冷凍庫の定期メンテナンスにおいて、通常のデフロスト(霜取り運転)では除去しきれない巨大な氷の塊が発生し、その除去に多大な労力を要していた。従来は流水による解氷作業を行っていたが、氷が溶けるまでに長時間を要し作業効率の悪さが課題となっていた。また、食品を保管する現場であるため衛生管理基準が厳しく、頑固な汚れや油分に対して化学薬品を用いた洗浄を行うことができないという制限も抱えていた。
取り組みのプロセス・苦労した課題等
本取り組みの課題は、「作業時間短縮のための高い解氷力」「食品現場特有の薬品不使用という条件」「狭い現場や持ち運びに耐えうる機人性」という要素をすべてクリアすることであった。一般的な高圧洗浄機では解氷に時間がかかる上、温水ボイラー付きの大型洗浄機では重量やサイズ面で「現場への持ち込みが困難」という壁にぶつかる。そこで当社は、単なる既存工具の延長ではなく、水圧・熱・サイズ感のバランスを追求した選定を実施した。
その結果、BBKテクノロジーズ株式会社製の高温高圧スチーム洗浄機「ECOフラッシング F230」に着目。当社が本製品を最適と判断した理由は以下の通りである。
●水圧依存からの脱却(120℃スチームと温水の力): 水圧だけに頼らず、スタート後約30秒で吐出する120℃の高温スチームと温水(HOTモード)を照射できるため、熱エネルギーで氷塊をスピーディーに溶かせる点。
●薬品不使用とオゾンによる衛生対応: スチームの熱で頑固な汚れを浮かせて落とせるほか、オゾン発生装置が搭載されているため、化学薬品を使わずに除菌・消臭まで完結でき、食の安全性を守れる点。
●現場での持ち運びやすさ: 多機能でありながら8.8kgという圧倒的な軽量・コンパクト設計を実現しており、作業員の負担を大幅に減らせる点。
この製品が実際の現場でどこまで通用するかをお客様にご体感いただくため、実機のデモ機を速やかに手配。現場で実際の氷塊や汚れに対する実証テストをご一緒に行い、導入前の懸念を払拭した上でご採用に至った。
最終的な解決策と顧客のベネフィット
デモ機による検証を経て、同製品を導入していただいた。具体的なベネフィットは以下の通り。
●解氷作業の大幅な時間短縮:高温スチームと温水の相乗効果により解氷スピードが飛躍的に向上。長時間を要していたメンテナンス作業の効率化を実現した。
●食品衛生管理基準のクリア:薬品を一切使用せず熱とオゾンの力で洗浄・殺菌するため、食品保管環境においても安全かつ衛生的にメンテナンスを行うことが可能となった。
●軽量コンパクト設計による現場の作業負荷軽減:本体重量8.8kgと軽量かつコンパクトな設計であるため、作業員が現場へ容易に持ち運ぶことができ、狭い現場や高所での作業取り回しもスムーズになり、作業負担の大幅な軽減につながった。