解決すべき問題点
食品工場の洗浄工程において、水使用量の増加に伴うコスト上昇が課題となっており、まずは正確な使用量の把握が求められていた。特に洗浄工程は日常的に繰り返されるため、わずかな無駄でも積み重なることで大きなコスト増につながる。一方で、食品ラインであることから配管を切断して流量計を設置する場合、コンタミネーションや菌繁殖といった衛生リスクが発生する可能性があった。また、配管工事にはライン停止が伴うため、生産への影響も避けられず、「正確に測りたいが止められない」という制約が大きな課題となっていた。
取り組みのプロセス・苦労した課題等
お客様からは「工事は避けたいが、計測精度は妥協したくない」という要望があり、従来のインライン型流量計では対応が難しい状況であった。そこで当社は、配管を加工せず外側から測定できるクランプ式超音波流量計に着目。導入にあたっては、既設配管の材質や経年劣化による錆・汚れが測定精度に影響を与えないかが懸念点となったため、実機による事前検証を実施した。さらに、複雑な調整を必要とせず短時間で設置できる点を活かし、まずは1箇所からのスモールスタートとすることで、確実にデータ取得が可能な運用体制を構築し、お客様の不安解消につなげた。
最終的な解決策と顧客のベネフィット
クランプ式超音波流量計の導入により、配管の切断やライン停止を伴うことなく短時間で設置を完了し、衛生リスクを排除した状態で流量の可視化を実現した。これにより、これまで感覚的に行われていた洗浄工程に定量的な基準が生まれ、無駄な放水箇所の特定が可能となった。その結果、洗浄品質を維持したまま水使用量の削減に成功し、コスト低減に寄与した。また、1箇所からの導入により得られたデータは、他工程への展開や継続的な改善活動の基盤となり、現場運用を「感覚」から「データ」に変える第一歩として高い評価を得た。
●液体用電池駆動式クランプオン形超音波流量計「UC-1」
製品カタログ