解決すべき問題点
自動車整備工場のような開放型の作業環境では、車両の出入りにより外気が頻繁に侵入するため、全体空調では効率的な温度管理が困難であった。夏場は熱中症リスク、冬場は低温による作業精度低下やモチベーション低下といった課題が発生しており、作業環境の改善が急務となっていた。また、従来のスポットクーラーは冷房専用が多く、年間を通じた環境改善には不十分であった。加えて、整備現場特有の油煙や粉塵環境により、一般的な空調機では耐久性やメンテナンス性にも課題があった。
取り組みのプロセス・苦労した課題等
まず、全体空調ではなく「必要な箇所に効かせる」方式への転換を前提に検討を行ったが、設置環境に多くの制約が存在していた。天井強度やクレーンとの干渉、作業動線の確保などから、一般的な据置型やキャスター付き空調機は適さない状況であった。また、整備工場では預かり車両への影響も考慮する必要があり、結露水の滴下リスクは許容できない重要課題であった。さらに、油煙・粉塵環境に耐えうる耐久性も求められ、単なるスポット空調ではなく、現場環境に適応した機器選定が必要であった。これらの条件を踏まえ、「設置自由度」「耐環境性」「安全性」を軸に複数製品を比較検討した。
最終的な解決策と顧客のベネフィット
ダイキン工業製業務用コンパクトエアコン「マルチキューブエアコン」を採用することで、「空間」ではなく「人」に直接アプローチするスポット空調を実現。各作業者ごとに冷暖房の個別設定が可能となり、無駄な空調エネルギーを抑えつつ快適性を向上させた。また、吊り・壁掛け・据置など柔軟な設置が可能であり、クレーンや作業動線を妨げることなく導入できた。さらに、耐久性の高い熱交換器により油煙環境でも長期使用が可能であり、二重断熱構造とドレン対策により結露水の滴下リスクも最小限に抑制している。結果として、作業環境の改善に加え、安全性・設備耐久性・エネルギー効率を同時に向上させるソリューションとして評価を得た。
●ダイキン工業株式会社 「マルチキューブエアコン」ホームページ
https://www.ac.daikin.co.jp/setubi/products/multicube