事例紹介

空調冷凍ソリューション

積雪地方における室外機保全提案

解決すべき問題点

積雪地域に所在する顧客において、室外機から排出されるドレン水による着氷から氷が育ち、ファンが氷に触れて故障・異音・修理を要する問題が生じていた。また、雪で吸込口がふさがれるとエアコンの性能が大幅にダウンする等、冬季期間の修理・保守依頼が頻発していた。現場では雪が舞い込まないように室外機を高い位置に設置したり、防雪屋根等を付けたり等の工夫もしたが改善できず、最終手段として屋根の増設等建築での対応を検討されていた。一方、建築での対応は数百万円ものコストが掛かるため、代替手段が無いか相談を受けた。

取り組みのプロセス・苦労した課題等

取引先のニーズは主に「暖めたい、冷やしたい」というエアコンの機能面、「費用を抑えたい」というコスト面、「管理を煩雑にしたくない」という保守面での改善であった。取引先のニーズを考慮すると、コストが掛かる建築での対策よりも、運用面で対策のほうがメリットがあると判断。運用面での対策のため、得意先・機器所有ユーザーには万が一の場合は保証できないことを説明し、取引先に理解いただいた。

最終的な解決策と顧客のベネフィット

ベルトヒーター・サーモセンサーを用い、運用面で簡易的に対策することを提案。サーモセンサーが一定の温度以下になるとベルトヒーターを作動させ、着氷を回避する。サーモセンサーの感知場所や冬季期間だけの作動方法(冬季以外はサーモセンサーを切る)等を提案するとともに、保守目線での要望を踏まえて取引先と協議して機器を設置。結果、建築での対応と比較してコストは1/200程度に抑えることができ、冬季期間の修理・保守依頼が激減。得意先、機器所有ユーザーにも非常に喜んでいただいた。

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