解決すべき問題点
コンタクトレンズ・ケア用品を製造する同工場では、クリーンルーム間の物品受渡し場所がなく、作業者が清浄度クラスの違う2つの部屋の出入りすることによるクリーンルームの汚染が懸念されていた。また、着替えや再入室時に清浄等作業に時間がかかることも問題視されていた。
取り組みのプロセス・苦労した課題等
外部からの異物混入を防ぎ作業効率向上を図るため、「パスボックス」の導入検討を開始した。クリーンルームの現場を当社、施工業者、パスボックスメーカー3社で現地調査を実施。顧客との打合せを重ねる中で、以下の要望に対応した。
①パスボックス設置場所の開口寸法及びドア開き角度(標準仕様は180度開くため、設置場所によっては90度までにしてほしい)
②取付後の作業スペースの確保(生産装置などの移動)
③生産効率の改善・クリーンルーム内の気密性を視える化
最終的な解決策と顧客のベネフィット
クリーンルーム内外への出入りが減ることによるクリーンルーム内環境維持・作業効率向上、エアシャワーや殺菌灯の運転時間も減ることによる消費電力削減が図れ、SDGsにも寄与することができた。
●日本無機株式会社 パスボックス(一般型・エアシャワー付)
